タイ料理の「ガイパットカミン」は、ガイ(チキン)、パット(炒める)、カミン(ターメリック)という意味で、ターメリックやタイのハーブをたっぷり使った料理です。カレーのような風味もあって、日本人になじみがあるようで食べやすいのですが、しっかりエスニックな風味を感じます。ドライカレーのイメージで、ご飯と一緒にモリモリ食べてください。​

スパイスやハーブには、臭みを消して香りを出すだけではなく、一つ一つに多くの効能があります。ドライタイプは、手軽に料理をすることができ、いつでもエスニック気分になれるだけでなく、さりげなく免疫力のある強い体を作ることができます。​

材料&レシピ

〈材料〉 2人分​
・オーガニックターメリック(パウダー) 小さじ1​
・オーガニックガランガル(パウダー) 小さじ1/2​
・オーガニックチリ(パウダー) 小さじ1/2(お好みで)​
・オーガニックカフィアライム(ホール) 5枚​
・オーガニックコリアンダー(ホール) 小さじ1​
 (包丁などで叩いて軽くつぶしておくとより香りが出ます
・オーガニックチリ(ホール) 3本(お好みで)​
・オーガニックスイートバジル(ホール) 5枚​
・鶏肉(お好みの部位) 300g​
・ニンニク 2片(みじん切り)​
・ナンプラー 大さじ1​
・しょう油 大さじ1​
・砂糖 小さじ1​
・油 適量​

〈レシピ〉
1.ターメリック・ガランガル・チリの3種のパウダーを一口大にカットした鶏肉にもみこみます。​
2.油をひいたフライパンにニンニク、チリ(ホール)、コリアンダーシードを入れて香りが出たら、1.の鶏肉を炒めます。​
3.鶏肉に火が通りかけたら、カフィアライムとスイートバジルを加えてさらに炒め、鶏肉にしっかり火が通ったらできあがりです。​

* キノコやパプリカを加えてもいいでしょう。​

レシピ: タイ在住健幸料理研究家・野菜ソムリエプロ 青澤直子
instagram.com/naokoaosawa

エスニックチキン炒めにおススメのスパイス​

*ターメリック(カミン)​
日本では、秋ウコンと呼ばれ、肝臓のお供としても親しまれています。食欲をそそる色と香りでカレーの他、たくあんの色付けにも利用されています。クルクミンという成分の抗酸化作用など注目の成分が豊富です。​

​*コリアンダーシード​
すっかりおなじみになったパクチーの種です。葉より甘味があり、柑橘系のさわやかな香りがするため、世界中で料理や菓子作りなどに利用されています。​

*ガランガル(カー)​
ショウガより爽やかで清涼感があり、多くの効能が​注目されています。​

*カフィアライム(バイマックルート)​
コブミカンの葉を料理に利用します。​独特な柑橘の香りが味を華やかにします。​

*トウガラシ(プリック)​
暑い国で食欲を増進させるだけでなく、​ビタミンCの大事な補給源となります。​