トム(煮る)、ヤム(混ぜる)というスープ、海外ではトムヤムクンが有名ですが、他にもたくさんの種類があります。クン(エビ)がメインなのでトムヤムクン、チキン(ガイ)がメインのトムヤムガイ、シーフード(タレー)がたっぷりのトムヤムタレ―、健康的なキノコ(ヘット)メインのトムヤムヘットなどなど、メインの具の名前を後につけます。​

ナムサイ(すっきり透明スープ)、ナムコン(まったりクリーミースープ)の2種類あり、まったりクリーミーにしたい場合は、スキムミルクやココナッツミルクを火を止めた後に加えてください。​

トムヤムスープは、作り立てが美味しく、現地では翌日に残して食べたりはしません。できたでのオーガニックハーブの香りをお楽しみください。

材料&レシピ

〈材料〉 2人分(調理時間10分)​
・オーガニックレモングラス(ホール) 5切れ​
・オーガニックガランガル(パウダー)大さじ1/2​
 (ダシパックを利用するといいです)​
・オーガニックカフィアライム 5枚​
・オーガニックチリ(ホール) 5個(お好みで)​
・トマト 中1個 または ミニトマト4個​
・キノコ 20g​
・メインの具(エビ・鶏・白身魚など)100g程度​
・ナンプラー 大さじ1​
・砂糖(あればヤシ砂糖) 大さじ1​
・ライム果汁(またはレモン) 大さじ1~2​
・水500㏄​
・ナムプリックパオ(チリインオイル) 大さじ1~2​

〈レシピ〉
1.水にハーブ4種をすべていれて煮立たせ、沸騰したら3分ほど弱火で煮て香りを出します。​
2.メインの具、キノコ、トマトを一口大にカットして鍋に入れて、火が通ったらプリックナンパオを溶かし、調味料をすべて入れて味を調えます。​

* ラーメンやうどんなど麺類を入れてアレンジしても!

レシピ: タイ在住健幸料理研究家・野菜ソムリエプロ 青澤直子
instagram.com/naokoaosawa

トムヤムに欠かせないスパイス​

*レモングラス(タクライ)​
トムヤムの上品な酸味を作り出しています。​

*ガランガル(カー)​
ショウガより爽やかで清涼感があり、多くの効能がありアジアだけでなくヨーロッパでも注目されています。​

*カフィアライム(バイマックルート)​
コブミカンの葉を料理に利用します。独特な柑橘の香りが味を華やかにします。​

上記の3つはどれも消化促進効果があり、胃腸の炎症を鎮め、腹痛や下痢に効くと言われ、タイ人に消化器系のガンが少ない理由と考えられています。​

*トウガラシ(プリック)​
暑い国で食欲を増進させるだけでなく、ビタミンCの大事な補給源となります。​